菌は地球を救う♪
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菌をこのなく愛するパン工房まひろの郁子です。
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お盆休みはいかがお過ごしでしたか?
私は久しぶりに実家へ里帰りをして
お墓詣りにいったりバーベキューしたり
休日らしい日々を過ごしていました(笑)
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毎日暑いですね…
30度が涼しく感じる今日この頃(苦笑)
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こんな暑い中でも畑の夏野菜は元気モリモリです!!(トマト以外…泣)
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畑を借りて2年目の夏。
秋からは3年目に入ります。
はじめは雑草すらまともに生えなかった畑…
今年の夏は雑草も、野菜も元気です。
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この2年、畑を観察してきて感じたこと学んだこと、沢山あったなぁ~
自然から学ぶことは全てに通じる
#自然農 のような家庭菜園がしたい。
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そういう思いで畑仕事をしています。
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きっかけは、10年以上前の庭での出来事。
しばらく放置していた雑草をきれいさっぱり抜いた次の日にね…
育てていた大葉が丸坊主になったんですよ!!
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夜のうちに、全て虫に食べられました…涙
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虫は雑草がなくなって食べるものがないから大葉を食べたんですよね。
雑草があったら、大葉は少し穴はあくけど全て食べられることはなかった。
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その時に気づいたんですよ!
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草を取りすぎたらいけないって。
人間都合で奪いすぎてはいけない。
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なぜか薬をまかなくちゃ!!とは思わなかった(笑)
せっかくの家庭菜園だから無農薬で育てたかったというのもあります。
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それから自然農という農法を知り、素敵なことやな!と頭の隅っこにいれてます。
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この2年、畑は変わりました。
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- 雑草の種類が増えた。
- 集まる生き物の種類が増えた。
- 土のなかの生き物の種類が増えた。
- 枯れ草が土に戻るスピードがあがった。
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有機物を分解する虫がいて
その糞を分解する小さな虫がいて
さらにそれを分解する菌がいて
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菌が分解したものを初めて植物が栄養として吸収できる。
そして、初めて植物が育つ状態になる。
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肥料や栄養素が植物を育てるんじゃないんやでと
誰だっけなぁ?誰かから聞いたことがあります。
その時は、その意味が分からなかった。
でも、今なら分かる気がします。
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肥料や栄養だけ豊富にあったとしても
それを分解する菌が地中にいないと植物は吸収することができない。
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菌という目には見えない生き物が活躍してくれるから
初めて植物は育つんやなぁ~
やっぱり菌は地球を救うよなぁとしみじみ思っています。
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今年の夏は、虫との共存についても考えさせられました。
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今年は桃の木に寒気がするほどのアブラムシ!!
さすがに桃の木枯れるかも!?と心配しながらも
積極的な対策をしないままに放置…
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そんなひどい状態なのに枯れませんでした。
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気が付いたら、テントウムシがやってきているし
ウスバカゲロウの卵があちこちにあります。
ウスバカゲロウの幼虫はアブラムシを食べるんですよね~
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なんとなく、蚊の数も減っているような…
よく庭を観察してみると
今年はトンボの姿を多くみかけます。
イトトンボも、羽の黒いトンボも、シオカラトンボも♪
トンボたちはせっせと蚊を食べてくれます!
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ナメクジの数も減っていました!
コウガイヒルというヒルはナメクジを食べてくれる心づいよい存在。
いつか来てほしいなぁと思いながら月日がたっていました。
そして、ついに今年来てくれた!コウガイヒル!!
ナメクジを見かける頻度も減りました。
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害虫と思っている虫たちがいないと
益虫もやってこない!!!
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気が付けば、ほったらかしの庭は例年以上に虫の種類が増えてました。そして
枯れると思っていた桃の木は復活し
芋虫被害の柑橘類も、丸坊主になることもなく
いつも以上にぐんぐん成長しています。
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ある程度害虫をほっておくと、それを食べるために益虫が集まってくる。
それを狙って肉食の虫が集まり、鳥や蛙が集まってくる。
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雑草と思っている草も生やしておかないと土は乾燥し
虫たちもやってこない。
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全ては繋がっていて
全ては絶妙なバランスの中で保たれている。
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無駄なものはなく、全てが必要なもの。
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小さな畑から学ぶことは
全てに繋がっている大きな命の営みでした。
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人間ってちっぽけだなぁと
そんなことを思った畑との日々です。