菌は地球を救う♪
菌をこのなく愛するパン工房まひろの郁子です。

 

2018年4月より1年半やっていたことを卒業しました!

 

それは、夜の食品工場でのバイト!!!

 

↑これっすよ!これ!

 

結構皆さんに驚かれるんですがね
パン屋の仕事をしつつ、夜の時間にバイトに行く~
それは子供の塾代を稼ぐ!というのがきっかけだったのですよ。

 

いやぁ~高いっすね塾代(汗)
塾に関しては様々な意見や考えがあると思います。
私は塾崇拝者ではありませんし。
よーくよーく考えて子供を観察して
どのようにするか?は各家庭・各子供によって違います。
この辺の詳しい話を書き出すとそれだけで長文になるので割愛しますわ。

 

で、我が家の次女にとってはどんなものだったのか?
次女の人格育成含めて、必要なものでした。
そして小学校5年生よりお世話になった塾では
お金を払った以上の価値がありました。
本当に感謝しかありません!

 

でも、経済的にはやっぱりきつかったなぁ~~(苦笑)

 

そんな時に求人チラシに書いてあった工場のバイト。
もう子供達も大きいから、夜なら時間がある!と
勢いで飛び込んだバイトでした。

 

久しぶりに外で働くということ
慣れるまでは本当にきつくてですね
最初の3ヶ月で5kgくらい体重落ちましたよ…
この年齢で3ヶ月の間、怒鳴られ続けるというのも
かなり消耗します…

 

落ちた5kgは、慣れるにしたがってぐんぐん戻ってきましたが(泣)

 

工場の仕事を見ていて、様々なことを学びました。

 

日本の経済を支えている現場であるということ
外国人の労働力の現場を見るという事
食品廃棄問題の現場でもあるという事
プラスチックを大量に使う現場であるという事

 

その他にも沢山!!
社会問題の縮図のような場所でもありました。

 

書きたいことが沢山あるんやけれど
今回は外国人労働者に関して思ったことを。

 

母国から離れて国でまつ家族のために頑張ってる外国人
日本人と結婚して頑張ってる外国人

 

みんなね、本当に頑張ってるの
明るい笑顔で、一生懸命日本のやり方に慣れようとしながら
嫌な顔せず頑張っています。

 

私は、こーんな性格なので誰とでも話すし話かけます。
せやし、最初は日本人じゃないと思われてた(笑)

 

少したって慣れてきた頃、外国人の一人がポツリと呟きました。

 

「あなた、優しいね。
外国人っていうだけで意地悪言われるよ。」

 

は????
なんで???

 

一瞬、何を言ってるのかわからなかった。
悲しそうな笑顔で、そんなことをいう姿に苦しくなりました。

 

差別」って意識したことありますか?

 

問題視されて、ニュースに取り上げられるんじゃなくて
差別ってね、何気ない日常に当たり前にあるものなんだと
私はその時に改めて知りました。

私も、もしかしたら自覚なしでどこかで誰かを傷つけているかもしれない。

 

その後で、日本人の人達の話も聞こえてきます。

 

「だって、あの人たちには通じないから。」
「漢字読めないから、わからないでしょ。」
「仕事が雑なのは、お国柄かしら~」

 

聞いてるこっちが腹が立つ!!!

 

確かに流ちょうな日本語は話せないかもしれない。
でも丁寧に何度も教えたら分かってくれる。
出来るようになったら褒めてあげたら、すごく頑張ってくれる。

 

漢字が読めないのなら、書いてあることを教えてあげたらいい。

 

仕事が雑だというのなら、丁寧な仕事が必要だということを
丁寧に教えてあげたらいい。

 

そんなことを言っている日本人の人達も
時間がたって、外国人の人達が出来るようになってくると
何も言わなくなるんだけれど…

 

それでもね言われた方は傷つくよね
そして、言われたことは忘れない

 

日本人も、差別をしているなんて全然思っていなくて…

 

そこにあるのは、圧倒的なコミュニケーション不足

 

相手に寄り添ってあげるという事
相手の気持ちを想像して接するということ
分かるまで何度でもコミュニケーションをとるということ

 

国が違うんだから、より丁寧さが必要なお互いの意思疎通

 

忙しいライン仕事の現場では難しい事だと思う…
その忙しさや、他の事をかまっていられないこと
小さなミスや雑な仕事が、後の人をとっても困らせること
それは一歩間違えば損害にもつながるという事
私自身がその現場で仕事をしていたからよく分かる…

 

でもね

 

ちょっとした優しさや
ちょっとした声掛けで

 

コミュニケーションはうまくいくという事も知っている!

 

差別って…ハッキリした何かがあって差別するんじゃなくて
心の中にある様々な価値観の違いや
コミュニケーションが上手にとれていないとき

言葉や態度となって滲み出るものなのかもしれない。

 

そんなことを学びました。

 

私はフィリピン人やネパール人のメンバーと仲良くなったんですわ。
今回辞めると知った彼女たちは
泣きだすような勢いで、残念がってくれて…

 

「ほかの工場いくの?一緒に行きたい。」とまで言ってくれました。

 

その温かさに、私が泣きそうやんか!!!

 

沢山ハグして、別れを惜しんで
一人のネパール人とはLINEの交換もして(笑)
そのうちカレー食べに行くんだ♪

 

滋賀県は、外国人の労働者が多い地域だったと記憶しています。
そうじゃなくても、これからはどんどん外国から人が入ってくるでしょう。
すでに入ってきているんやしね。

 

全く違う国
全く違う価値観
全く違う文化・宗教
全く違う言葉

 

だからこそ
お互いに違うんだから、そこを丁寧にすり合わせていこうと
そんな心がけが必要じゃないかなと

 

これからの日本の労働の現場ではより必要なことだと
ちょっとした優しさや思いやりが必要だと

 

しみじみと感じました。

 

ほんの少し、歩み寄ったら
ほんの少し、丁寧に接することが出来たのなら
言葉が違っても、文化が違っても、価値観が違っても

 

もっともっと関係は良くなる!

 

明るい関係にするのも
険悪な関係にするのも

 

それは、私達自身がそうしていると言うことを
忘れてはいけないなと思いました。