菌は地球を救う♪
菌をこのなく愛するパン工房まひろの郁子です。
今回は、前回に引き続き工場のバイトで学んだこと
食品廃棄について思ったことを書きたいと思います~
なんや、くそ真面目な話題だけれど
多分多くの人が知らないことだと思うし
知ってもらいたいなぁと
食品を作ることを仕事にしている私は思うのです。
食品廃棄・フードロス…
この言葉があちこちで聞こえてくるようになって
だいぶ経つと思います。
コンビニや外食産業での廃棄
イベントメニューでの廃棄…
特にイベントごとでの廃棄問題は
大きく取り上げられて知っている人も多いですよね。
イベントごとでの廃棄も問題なのですが
日々日常での廃棄があるということも知らなくちゃいけません。
工場で、生産する時の流れって知ってますか?
受注 → 生産 → 納品・店頭に並ぶ
こう考えている人が多いと思います。
私もそう思っていた!
でもね、工場での生産の流れは違います
少なくとも私が知っている工場での流れは違いました。
受注数の予想 → 生産 → 受注 → 納品・店頭に並ぶ
賞味期限や生産にかかる時間、流通にかかる時間を考えた時に
こういう流れになっているんです。
注文を受けてからの生産じゃないという事実
当然、予想を外す時もあるんですよ。
その時生産された食品は廃棄対象となります。
賞味期限が切れていなくても!
見えてこない所での食品廃棄は日々行われています…
ここで、食品会社に対して何をしてるねん!!と
怒りを覚え、声を上げることは簡単なのですが
食品会社も、ロスを出さないように企業努力をしています。
- 家畜飼料として払い下げる。
- ロスが少しでも出ないように生産数に対する計算をきちんとしている。
当然現場で働くパートさんやバイトさんも
ロスが出ないように頑張って働いています。
だから現場では、めちゃくちゃ厳しい声も飛んできます。
ここでね
私は思ったんですよ。
この日々の食品廃棄…少しでも減らせるようになるかどうかは
私達消費者の意識もあるんじゃないかな?と。
現代の日本では、スーパーやコンビニで棚に沢山の商品が並んでいます。
棚に空間が出ないように、常に補充されきちんと陳列している。
常に食べ物が溢れている状態が当たり前になっている。
そうあってほしい
そうあるべき
商品が足りないと、あのお店は商品が充実していないよな…
次からは別のお店に行こう。
そう思う事ってありませんか?
何も知らなかった私は昔そう思っていました。
常に売り上げを右肩上がりにしたい売る側
常に欲しい商品が十分にあってほしい消費者
その結果
過剰な生産の流れが生まれて
売れなかった食品は廃棄されていく。
もちろん忙しい現代の人達の食卓を充実させるために
そうあるのはとても助かることです。
…その陰に大量の食品廃棄があるのなら
ほんの少しだけ
消費者である私たちが意識を変えてみたら
この流れは変わっていくかもしれない。
そんな風に思いました。
じゃ、何が出来るのかな???
- 出来る限り自宅で作ること
- なるべく前もって買い物をすませておく
↑この辺はフルで働いている人にはハードルが高いのかな…
- 店頭に商品が少なかったのなら、それだけロスを減らす努力をしているんやなという意識を持つ!
↑こんなんどうでしょう?
大きく生活を変えなくても
きっと何か出来ることはあるはず。
小さな意識の変化から、少しずつ少しずつ変わっていったのなら
それは大きな流れを生み出すと思うんです。
薄利多売や右肩上がりの売上だけを追い求めて
その陰での大量の廃棄があるのなら
起業も、消費者も、ほんの少し意識を変えてみるところから始めて変わっていってほしい。
廃棄をなくして、売り側も買う側も満たされる世の中の流れになってほしい。
食べることは生きること
そういう言葉があります。
それと同時に
食べ物は生きていたもの=命
それを忘れてしまってはいけないなぁと
工場の現場で仕事をしながら思いました。