菌は地球を救う♪
滋賀県でパン屋をやってます。
菌をこのなく愛するパン工房まひろの郁子です。
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昨日、NPO法人四つ葉のクローバーの方より声をかけていただき
就労体験プログラム
『小さくステップを踏んでいこう』
という企画に参加してきました。
社会的養護の必要な若者たちへ向けて
働くとは?
今の時代にあった働き方とは?
「働く」について考え体験する2週間の就労体験プログラムです。
この企画は、様々な事情により家族と暮らせなかった子どもたちが
18歳で施設を出所して社会に一人で立ち向かいながら働くことの困難さを
少しでも軽くしてあげよう!というものです。
社会的養護の現状
虐待、貧困、親との死別さまざまな家庭の事情により、
家族と暮らせず、施設や里親の下で生活している子どもは焼く4万6000人に上り
そのうち半数以上が虐待を受けた体験を持っています。
原則、多くの子どもたちは18歳になると施設を出て自立しなければならず
厳しい現実を突きつけられます。
自分の人生を隠し、不安、寂しさ、悔しさなど…
複雑な感情を抱えながら毎日生きている子もいます。
上手に困難を乗り越えられる子もいます。しかしながら大人になってからも
自立ができず、生きづらさを抱えながら苦しんでいる子もいます。
そんな現実が私たちの身近にあります。四つ葉のクローバーパンフレットより
18歳…高校を卒業したら、急に自立を迫られる現実。
辛い思いを沢山してきている子どもは
心の安全基地を持たなかったり、
当たり前として身につけていることが
身についていなかったり…
急に突き付けられた現実に戸惑い
心折れそうになることも多いと思います。
そんな子どもたちに
様々な働き方があることを知ってもらおう!という企画。
せっかくなので、何かを作りながらやりましょう!ということで…
ドライイーストで肉まんを作ろう!
酵母パンの体験をするには、時間がかかりすぎて…無理でした。
参加してくれたのは、3人の子どもたち。
自己紹介をして肉まんつくりをしながら
様々な話をしていきます。
なぜ酵母パン屋をはじめたのか?
どのくらいの規模か?
以前はどんな仕事をしていたのか?
私の転職履歴や、現在の状況とか。
酵母の魅力とか菌の話もしちゃった~~~(笑)
マニアックな話に耳を傾けてくれてありがとう!
3人の子どもたちが私はどんな大人なのか?と伺うように
私も3人がどんな子どもたちなのか?を伺っていました。
警戒心があって当たり前。
まぁ、最悪話をしてもらえなくても
最後に美味しいねって肉まん食べれればいっか!という
私は気楽なスタンスです。
様々な経験をしてきたのでしょう。
辛い思いも沢山してきたのでしょう。
きっと大人や社会と関わることが嫌になるようなこともあったやろなぁ。
でも、この企画に参加したのなら
希望は捨てていないし、
きっと前を向こうと頑張ろうとしている子どもたち。
3時間程度のお付き合いだけれど
大丈夫だよ!
きっと出来るよ!
失敗してもいいんだよ!
そんな風に心の中で思いながら
肉まんつくり体験をしました。
最初はね、視線が合わなかった子がね
後半からは、きちんと目をみて自分の話もしてくれました。
こだわりが強いタイプだなぁと感じた子もね
笑いながら、沢山話をしてくれました。
口数が少ない子がね
肉まん作るのが楽しかったみたいで
途中の工程を一生懸命に見て近寄ってきてくれました。
大事そうにレシピを鞄にしまう姿もばっちり見てたよ~
みんな、いい子!!!
私は、たった3時間という短い時間の中での体験とお話だけれど
子どもたちの心に何かが残せたのならいいなと思います。
小難しいことは出来ないけれど
みんなでワイワイ肉まん作って
みんなでワイワイ食べるだけで
すごく幸せだし
すごく楽しいし
活力になるはず!!!
おいしいの笑顔は正義です!
私自身がとっても楽しい時間を過ごしました。
どんな境遇を生きてきた子どもであっても…
そんな体験をする子供がゼロになることが一番いいけれど
しっかりと自立して歩き出せるように
サポートが整った社会であってほしいと思います。
それと同時に
何かしらサポートが必要な子どもが多くいることを知り
何か支援することが出来ないかな?と
行動に移せる人が多くなってほしいと思いました。
とてもいい機会を与えていただき
本当にありがとうございました!