菌は地球を救う♪
菌をこのなく愛するパン工房まひろの郁子です。
印鑰さんのお話会 vol.5です!
3回くらいに分けて…と言っていたのに
すでにvol.5になってしまいました(苦笑)
インプットした大切な情報をどうまとめるのか?
分かりやすく復習しながら
調べ学習しながらレポートを書いている姿は
子供たちにとっても新鮮なようです。
「お母さん、なにやってんの…。」とあきれ顔(笑)
大人になっての勉強は楽しいし実り多いのじゃーー!
自分自身が十分理解したいので頑張ってます!
vol.4では、遺伝子組み換え、農薬の有害性についてでした。
私たちの健康被害との関連性をグラフにしたデータがありましたね。
vol.5では
じゃぁ、どうすればいいの?
絶望しかないやんかーーー!という思いを変えてもらえる
希望へ向かって歩き出した世界の話です。
動き出したアメリカ
遺伝子組み換え作物は危険であるという情報が広がり始め
さまざまな現場で動きが変わってきました。
アメリカのある養豚場では
豚の飼料が遺伝子組み換えだった時は
飼ってる豚の医療費がどんどんあがるばかりでした。
子豚たちが生まれても体質が弱く死んでしまうものも多い…
悩んだ酪農家さんは豚の飼料を変えることにします。
飼料代はあがりますが、遺伝子組み換えじゃないもの
Non-GMOに切り替えることで驚くような結果が出ました。
切り替えて二日間のうちに、子豚の深刻な下痢がほとんどなくなりました。
病気にかかる割合も激減しました。
潰瘍や胃の病気からくる死亡はなくなり、
出生異常も消えました。
受胎率はあがり生まれる子豚の数も増えました。
飼料代は高くなったけれど
医療費が安くなり
子豚の生まれる数も増えれば
酪農家さんにとってはプラスでしかありません。
もう二度と遺伝子組み換えの飼料には戻さないそうです。
そして2週間の間有機食品だけを食べると
このような結果が出るというデータもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=UPirDWfxfKc&feature=youtu.be
YouTubeに上がっているので知ってる人も多いやろなぁ。
ちなみに私は知りませんでした!!!(笑)
たった2週間、有機食品を食べるだけで
有毒な成分は体内からほとんど確認されないというのは
私たちが持っている解毒能力のたまものだと思います。
各家庭ですべての食品を有機に!というのは難しいと思います。
特にお肉!
スーパーで流通しているお肉はオーガニックは見たことがないわ…
我が家でも全てがオーガニックではありません。
ジャンクフードも食べるし。
せめて、遺伝子組み換えじゃないものを選びたいと思います。
今、私がはまっている湖池屋のじゃがいも心地♪
バジル&ピールの清涼仕立ては美味しい!
そして、遺伝子組み換えを排除するだけでいい結果が出ている!ということから
アメリカの親たちが動き出しています。
アメリカの親たちが立ち上がりだした!
2013年7月4日
アメリカの独立記念日にアメリカ全土172か所で
遺伝子組み換えに反対し、食品表示義務を求めるデモが行われました。
それから6年たちました。
アメリカではNon-GMOの市場が急成長しています。
とても分かりやすいグラフですね!
アレルギー疾患や自閉症の増加と遺伝子組み換えや
農薬グリホサートの使用が関連性が疑えること…
そして、食事を有機に変えることで
それらの諸症状が軽減されたという報告も多くあがっています。
だから、子供たちのためにアメリカの親たちは立ち上がったのです。
情報を共有し、買い物の姿勢を変え、スーパーに働きかける。
その結果、スーパーにも有機のお肉が並び
野菜などはほどんどが有機に切り替わりつつあります。
農家も、自治体も動き始めています。
土壌の劣化が深刻化するアメリカでは
カバークロップが普及しはじめています。
カバークロップとは作物の根元に育て雑草をおさえたり
作物を育てていないときに育てる植物のことです。
稲作を休んでる冬から春に田んぼでレンゲを育ててるのが
分かりやすいかもしれません。
土壌が流れ出るのを防止し、景観の向上、雑草抑制、土を豊かにする目的として、
主作物の生育期間中も生育を続けさせて地表を植物で覆わせるのに使われます。
植物が育てば土の菌を育てるために炭水化物を土の中に流します。
その炭水化物を使って菌は育ち、土は豊かになっていく。
作物の足元で植物が育てば雑草は生えにくくなる。
土が豊かになれば病気も出にくくなる。
雑草も病気も出にくくなったら、農薬はいらなくなる。
土が健康で豊かになれば収量もあがる。
この素晴らしい循環を作りだすために
自治体がカバークロップの予算をつけて支援している場所もあるそうです。
アメリカ以外の国はどうでしょうか?
ブラジルでは昨年有機市場は20%増加。
https://www.nikkeyshimbun.jp/2019/190405-03topics.html
インドのシッキム州では州全体を有機栽培にする。
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/160716/mcb1607160500011-n1.htm
有機市場は最大がアメリカ、次いでドイツ、フランス、中国となっている。
http://www.kosuke-ogawa.com/?eid=4522
韓国では2021年からソウル市内全ての小中高でオーガニック無償給食開始。
https://organic-kyuushoku.jimdo.com/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%A7%E3%81%AF/
国連もアグロエコロジー(生態系を守る農業)と家族農業を重視しはじめました。
かつてのFAO(国際連合食糧農業機関)は
農業の大規模化、企業化を進めました。
その結果、多国籍企業による食の独占がはじまり
貧困が拡大し、食料保障の不安定化がおこります。
2008年世界食糧危機
そこから学び、大きく路線の変更をすることにしました。
有機農業の持つ可能性を推し
2019~2028年を国連家族農業の10年としています。
6年で世界はこれだけ動き出しています。
この大きな大きな動きの始まりは
子供を思う親達です。
普通の消費者であった普通の親達が動いた結果です。
消費者に売れない商品は、店頭から消えていきます。
お店が取り扱わなくなれば、生産者さんたちも変わっていきます。
だって、売れないものを作っても仕方がないからです。
変わらざる得ないのです。
今、日本は厳しい状態です。
それでも、明るい未来の可能性を握っているのは
私たち消費者であると思います。